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     歌う医学博士・Hideが行く
                        */

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  Vol.91. 三たび、近況報告&ヴァーチャル対談
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こんにちは。Hideです。


まずは前回のアンケートにご協力下さった方、どうも有り難う。


今日はいよいよ僕の街、富田林市のすばるホールに美里さんが来る。初めて車や電車に
乗らなくても行ける所に来てくれるので、とてもうれしい。朝からわくわくしっ放しだ。

僕の10月のライヴで出した新曲、「十四の頃のように」に、

♪十四の頃のように ステージに上がる前は
今も胸を高鳴らせてる 一人の少年さ

という詞があるが、結局僕は、あの頃と何も変わっていないのだ。

もちろんいくらかは音楽の知識もついたし、人生経験も積んだろう。語彙もいくらかは
増えただろうし、人との付き合い方も少しはましにはなったろう。

その反面、純粋さはいくらかは失っただろうし、ひたむきさも少しは減ったかも知れない。
感性も、確実に鈍くはなったろう。

でも音楽の神様の前で、ただひざまづいているところは、多分あの頃のままなのだ。
そして美里さんはきっと、音楽の神様から選ばれた、天使だか巫女だかの一人なのだ。


さて10日、病院で新記録が出来た。なんと外来が、4時を回ってしまったのである!

まず普通の外来患者さんを39人診ると、3時4分になってしまった(この間
飲まず食わずで、トイレ休憩2回のみである)。次に時間外の風邪の患者さんを診ると
(くどいようだが、風邪で300床以上の病院に来ないで欲しいものである。
しかも時間外に...)3時11分、さらに他の科から紹介されて来た入院患者さんを、
外来で診終わると3時28分、うちの外来は、薬や検体検査(採血や検尿など)は
パソコン入力なので、入力やり直しなどの雑用を片付けると(全て医者がしなければ
ならない!)3時33分、他の科から紹介されて来た入院患者さんで、外来に来れない方の
往診を終わらせると4時ちょうど、そして午前中診た患者さんがお一人、肝臓外来から
心不全とのことで再紹介されて来て、診察を終えると4時14分だった...。

これだけ長引くと、やってるうちに集中力がもたなくなって来る。ちょうど
マラソンで言う、デッドポイントのようなものだ。大体1時ごろに来る。そして何故か、
セカンドウインドがやって来るのだ。多分肝臓で、糖分が生産されて(糖新生という)、
血液の中に出るのだろう。ただマラソンと違うのは(多分)、この後またデッドポイントが
来て、また「サードウインド」が来て、またデッドポイントが...、となる事だ。

まあ3日が休みだったから、2週間分の患者さんが集中したせいだろう。
おかげで救急をお一人断わり、お一人は他の先生に任さざるを得なくなってしまった。

僕の外来が、週2日あればいいのだが。それなら待ち時間も少なくなって、
週2日にふさわしい数の患者さんも来てくれるだろう。


閑話休題。前回の補足を一つしておこう。

前回FLOPSYさんと、ライヴ中のミスについての話をしたが、鴻上尚史さんは
「名セリフ!(文芸春秋)」という本の中で、こう言っている(以下引用)。

『どんな名優でも、何十ステージを演じている間に、最低一回は、セリフを
言い間違ったり、忘れたり、飛ばしたりするものです。(まれに、何十、何百ステージを
つとめても、一回も間違わないなんていうロボットのような俳優さんもいます。
でも、そういう人のセリフは、なんだか、心のこもってないマニュアルの言葉を
しゃべっているファーストフードやファミレスの店員さんのように聞こえるのです)

(中略)

どんなに完璧を目指しても、人間がやることですからミスはあります。
その人間の人間らしさを反映する点が、演劇の素晴らしさだと、僕は思っているのです。

だって、完璧が完璧のまま終わると、息が詰まると感じませんか?僕は、例えば、
全体主義国家の軍隊の行進なんか見てると、なんだか、クラクラします。あまりにも
完璧に将棋の駒になった風景を見ると、それは、人間でなくロボットやアンドロイドの
祭典に感じて、かえって、感動がなくなるのです。

(もちろん、毎回、必ず言い間違う、なんていう俳優さんは、僕だって勘弁して
もらいたいと思います。ダンサー達の合わせる気のないバラバラなダンスも嫌です。
そうではなくて、完璧を目指して稽古して稽古して、それでも、かすかにこぼれてくる
人間のズレやノイズが、僕にはいとおしいのです)』(引用終わり)

この「名優」や「俳優」を「ミュージシャン」や「シンガー」に、「セリフ」を
「歌」や「演奏」に、「演劇」を「音楽」に置き換えれば、それは音楽についても、
十分言える事なのかも知れない。

ただそれと、僕や僕のグループが、ステージでミスしていいかという事は、
また別問題かも知れないが。


さて本題。今回もヴァーチャル対談と行こう。ゲストは先月のカイピリーニャ
飛び入りライヴで知り合ったシンガー、ツルオさんだ(このライヴ前、近くの公園で
リハーサルしていると、ゲイだか女装マニアだかのお兄さんがやって来て、
この人を相手に公園でミニライヴになってしまった!!)。

例によって、編集は必要最小限とする。ではスタート!

まずは、ツルオさんからのメール(以下引用)。

Hideさん、こんにちは。
先日カイピリーニャでお会いしましたツルオでございます。
先日のカンタ(Hide註:飛び入りライヴのこと)は、相変わらず内容豊富で、
楽しかったですね。

僕は今回特に、Hideさんや○○さん(Hide註:本名らしきものだが秘す)の
日本語ボッサに、目から鱗が落ちる思いがしたと申しましょうか。
僕はカンタに出る以前は、カイピリーニャのような場で日本語を歌う事に、
正直ちょっと抵抗というか劣等感を持っていたのですが、
Hideさんの『駅』や○○さんの邦訳ボッサを聴いて、
和製ボッサの、日本人にしか出来ないボッサの魅力を再確認しました。
ボッサを歌うのにポルトガル語を学ぶのも勿論いいんだけど、
始めから我々の中にある日本語を駆使してボッサの音と絡め新しい音楽を
創り出す事も、素晴らしいし大事なことだな、と改めて感じています。
それで、以前は僕はただ歌うだけだったのですが、
最近は作詞と作曲にも挑んでおります。ホコリかぶった電子ピアノの
蓋を開けまして、指で必死に求めるコードを探し歩く日々です(笑)。

そもそも僕の音楽の故郷というか、最初に感動した音楽は、
ユーミンや大貫妙子、矢野顕子やサカモト、EPOといった世代の邦楽でした。
今ボサやジャズが好きなのも、元を辿れば彼等に行き着くように思います。
ボサノバという言葉を知ったのは、ボサノバ40周年で騒がれてた頃ですから
つい最近のことで、以降、「これも、あの大好きな曲もボサだった」と、
曲に出会ってから10年20年も経ってから知るという日々であります。
彼等の曲もこれからばんばん演っていきたいな、と思ってます。
(ちなみに次回のカンタでは大貫妙子と、EPOを演らせてもらう予定です)
世間であまり知られてない和製ボッサの素晴らしさを自分の声でも
伝えられたらと思うし、出来れば自分の手でも創れたら、と思います。

そうそう、先日のHideさんの『駅』を聴いて、
あー、男の人が女言葉で歌うのもなかなか粋なもんだな、と感動したと共に、
おかげさまで僕も女言葉で歌う度胸がつきました(笑)。
またライヴを聴ける機会を楽しみにしております。

長くなってごめんなさい。
では、また。

(引用終わり)

僕の返事(以下引用)。

> Hideさん、こんにちは。
おはようございます(笑)。お便り有難うございます。

> 先日のカンタは、相変わらず内容豊富で、楽しかったですね。
そうですね。

> 僕は今回特に、Hideさんや○○さんの日本語ボッサに、
ウリ師匠(Hide註:URI◎BOSSAさんというボサノヴァシンガー。
僕は、ボサノヴァの師匠と仰いでいる)って、そういう本名
だったんですね。知りませんでした。

> 目から鱗が落ちる思いがしたと申しましょうか。(中略)
> 和製ボッサの、日本人にしか出来ないボッサの魅力を再確認しました。
確かに、ブラジル人には出来ないかも知れませんね(笑)。
おほめ有難うございます。ウリ師匠は僕とは違って、ボサノヴァギターも
ポル語(Hide註:ポルトガル語のこと)もしっかり勉強された方ですが、
僕はいずれも我流で、本当に上っ面だけさらって、適当にやっているだけです。

> ボッサを歌うのにポルトガル語を学ぶのも勿論いいんだけど、
> 始めから我々の中にある日本語を駆使してボッサの音と絡め新しい音楽を
> 創り出す事も、素晴らしいし大事なことだな、と改めて感じています。
僕の場合は、おっしゃる通り純粋なボサとは違う、新しい音楽を
やろうとしてます。まあジョアン・ジルベルトに代表される純粋なボサは、
出来るともやろうとも思いませんけどね。

僕がああいう音楽を始めたそもそもの理由は、今まで自分がお世話になった
歌たちを、ボサという自分の知っている、そして好きな文法で
料理する事によって、それらの歌たちに恩返しをしようと思った事です
(まあ、恩返しになっているかどうかは分かりませんが...)。

「お世話になった歌たち」に、どんな歌があるのかは、僕のHP

http://www.helio-trope.com/

の、「カヴァーソング解説」をご参照下さい(中略)。

> それで、以前は僕はただ歌うだけだったのですが、
> 最近は作詞と作曲にも挑んでおります。ホコリかぶった電子ピアノの
> 蓋を開けまして、指で必死に求めるコードを探し歩く日々です(笑)。
まあもちろん、歌一本に賭けるのもそれはそれで、素晴らしい事だとは
思いますが、作る楽しさはポピュラーをやる人間の特権ですし、
やはり捨て難いものがありますね(クラシックにだって、自分のショパンや
自分のベートーヴェンを作る楽しみはあるかも知れませんが...)。

> ユーミンや大貫妙子、矢野顕子やサカモト、EPOといった世代の邦楽でした。
坂本龍一さんのリーダーアルバムは余り知りませんが、大貫妙子さんの
アレンジはよくやってましたね(今でもそうなんでしょうか?)。
ユーミンさん、矢野顕子さん、EPOさん、みんな大好きですよ。
矢野顕子さんだけは、生で聴いたことはないですが。
「トキメキ」は最高ですね。もちろん「春咲小紅」も好きです。
EPOさんの「きゅんと」は、コード進行をいただいた事もあります。

> 以降、「これも、あの大好きな曲もボサだった」と、
> 曲に出会ってから10年20年も経ってから知るという日々であります。
ユーミンさんの「あの日に帰りたい」は、日本で最初にボサのリズムを
取り入れた曲として有名ですね(アストラッド・ジルベルトの、
"Fly Me To The Moon" のパクリだという話もありますが)。

> 彼等の曲もこれからばんばん演っていきたいな、と思ってます。
はい。どんどんやって下さい。陰ながら応援してますよ。

> (ちなみに次回のカンタでは大貫妙子と、EPOを演らせてもらう予定です)
来年の5月まで、(中略)カンタに行けないのでとても残念です。
是非とも聴いてみたいですね。

もしよろしければ、曲がたまってくれば、一度一緒にライヴに出ませんか。
"10 years after" という心斎橋のライヴハウスがあるのですが(

http://sound.jp/tenyearsafter/index.html

をご参照下さい)、ここが持ち時間90分、ノルマ10人です(11人以上
お客さんが入れば、ギャラが出ます)。僕一人で90分(Hide註:
僕のボサノヴァだけではきついという事だ。オリジナルの方の弾き語りなら、
90分くらい何でもないので、念のため。出演依頼は大歓迎だ)、
お客さん10人はきついので、いずれも折半して下さるミュージシャンの方を
募集中です。立候補だけでなく、推薦も歓迎しますが。

> 世間であまり知られてない和製ボッサの素晴らしさを
そういうジャンルが出来てしまったのかという事と、やはり余りやる人が
いないという事でしょうか。それを聞いて、なんだかうれしいです。

> 自分の声でも
> 伝えられたらと思うし、出来れば自分の手でも創れたら、と思います。
はい。是非とも頑張って下さい。

> そうそう、先日のHideさんの『駅』を聴いて、
> あー、男の人が女言葉で歌うのもなかなか粋なもんだな、と感動したと共に、
有難うございます。僕のような、全然女っぽくないむさくるしい男が
女言葉で歌うのも、また一興かもしれませんね。堀江淳さん(Hide註:
「メモリーグラス」の人)とかとは、また違った味が出るかも...(笑)。

> おかげさまで僕も女言葉で歌う度胸がつきました(笑)。
仲間が増えてうれしいです(笑)。

> またライヴを聴ける機会を楽しみにしております。
はい。お誘いさせて頂きます。

> 長くなってごめんなさい。
いえ、とんでもないです。

> では、また。
はい。またお便り下さい。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
Hide
E-mail : hide@helio-trope.com
http://www.helio-trope.com
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

(引用終わり)

そのまたご返事(以下引用)。

返事有り難うございます!

> ウリ師匠って、そういう本名だったんですね。知りませんでした。
ウリ師匠…イイ響きだなぁ(笑)。

> 歌たちに恩返しをしようと思った事です
そうですか。僕はゴーマンなんで普段歌に恩を感じたりしないですが(笑)、
聴いて、あるいは歌って得る感動を思えば、やはりありがたや、ですね。
自分で作る時も、天から降ってくるというか、戴いてる、という感覚が
あって、やはりありがたや、ですな(笑)。

> 「ジョアン成原」というのは、(中略)
HPは既に見させて貰ってまして
今井美樹の話しようと思ったらジョアン氏が歌ったと書かれてたので
やめたんですわ(笑)。彼女もボサの名曲多いですよね。『Smells like You』
『amour au chocolat』…サカモト氏プロデュースの曲もありましたね。

> 大貫妙子さんのアレンジはよくやってましたね(今でもそうなんでしょうか?)。
『ベジタブル』の入ったアルバム以降、10年以上離れてたんですが、
『LUCY』というアルバムでコンビ復活しました。
大貫さんの声もサカモト氏の音創りも、この10年で益々磨きがかかって、
今二人が組んだらどうなっちゃうんだろう?と思ってた矢先の復活だったので
嬉しかったですね(ヤノさんも「このコンビを待ってたのは
私だけじゃないだろぉぉ」と言ってた)。案の定、凄いアルバムでした。

> 矢野顕子さんだけは、生で聴いたことはないですが。
是非一度は行ってください!特に弾き語り。

> EPOさんの「きゅんと」は、コード進行をいただいた事もあります。
彼女のコードイイですよねー。昔も今も大好き。

> ユーミンさんの「あの日に帰りたい」は、日本で最初にボサのリズムを
最初ではない、と思います。僕古い邦画が好きでよく観るんですが、
60年代の映画で既に使われてて(たぶんオリジナル)驚きました。
あと先日『東京ボッサ・ラウンジ』というコンピを見つけまして、
森山良子にトワエ・モア、ムッシュかまやつに安井かずみ(!)、
長谷川きよしや寺尾聡、浅丘ルリ子(!)なんかが実に洗練された和ボッサを
演ってました。あれはみんなユーミン以前じゃないかな。

> はい。どんどんやって下さい。陰ながら応援してますよ。
有り難うございます!こちらこそ応援してます。

> 来年の5月まで、(中略)カンタに行けないのでとても残念です。
録音しますんで是非聴いてやってください。
前回みたいに客の声の方がデカいかもしれませんが(笑)。

> もしよろしければ、曲がたまってくれば、一度一緒にライヴに出ませんか。
出たいです!ウリ師匠にもさっきメールで誘ってみました。
もし三人で和ボッサライヴが出来たら最高やなぁ〜、と思います。

> 女言葉で歌うのも、また一興かもしれませんね。
はい、とても自然でしたよ。むさ苦しさなんて全然無かった。
Hideさんの声質とボサの歌唱法が女言葉と相性いいんですねきっと。
あと女性の詞の方が男性のより案外凛としている、
というのもあるかもしれません。

> 仲間が増えてうれしいです(笑)。
こちらこそ!和ボッサ仲間と女唄仲間ということで(笑)。

(引用終わり)

僕の返事(以下引用)。

> そうですか。僕はゴーマンなんで普段歌に恩を感じたりしないですが(笑)、
> 聴いて、あるいは歌って得る感動を思えば、やはりありがたや、ですね。
それと、自分のルーツはここにあるという事を、人様に知って欲しかったのも
ありますね。フィル・コリンズが、ソロ活動でそういう事をしていたように。

> 自分で作る時も、天から降ってくるというか、戴いてる、という感覚が
> あって、やはりありがたや、ですな(笑)。
そうですね。僕の10月初演した新曲、「十四の頃のように」にも、

♪十四の頃のように 音楽の神様からの
曲をひたすら待ちこがれる 一人の人間さ

という詞があります。

> 今井美樹の話しようと思ったらジョアン氏が歌ったと書かれてたので
> やめたんですわ(笑)。
やっぱりそうでしたか。

> 彼女もボサの名曲多いですよね。『Smells like You』
> 『amour au chocolat』…サカモト氏プロデュースの曲もありましたね。
『amour au chocolat』という曲は知りませんが、一度聴いてみたいです。

> 『ベジタブル』の入ったアルバム以降、10年以上離れてたんですが、
> 『LUCY』というアルバムでコンビ復活しました。
分かりました。

> 案の定、凄いアルバムでした。
そっちも、是非とも聴いてみたいです

> 是非一度は行ってください!特に弾き語り。
はい。また教えて下さい。

> 最初ではない、と思います。(中略)
> 演ってました。あれはみんなユーミン以前じゃないかな。
それは知りませんでした。勉強になりました。有難うございます。

> 録音しますんで是非聴いてやってください。
もしよろしければ、(中略)MDを送って頂けないでしょうか。お返しに僕のも送ります。

> 出たいです!
それはうれしいです。

> ウリ師匠にもさっきメールで誘ってみました。
どうでしょうね。(中略)
まず僕らが(少なくとも僕が)、「あの程度でもライヴをやっている」と
いうのを見せれば、師匠もその気になって下さるかも知れませんが...。
関係ないですが、サザンオールスターズもディランを聴いて、
「あの程度なら俺たちにも出来る」とデビューしたらしいですね。

もしよろしければ、僕ら二人(と言うか、あなたの場合伴奏者の方も
必要でしょうから少なくとも3人)で、具体的な話を進めましょうか。
まずは、いつ頃やりたいですか? 持ち時間は、僕もあなたも40分くらいを
考えているんですが、そのくらいのレパートリーはもうありますか?
僕の方は、3ヶ月くらい準備の期間を頂ければ有り難いですが
(『ガチンコ!』風ですね(笑))。

> はい、とても自然でしたよ。むさ苦しさなんて全然無かった。
そりゃどうも、おほめ有難うございます。

> あと女性の詞の方が男性のより案外凛としている、
> というのもあるかもしれません。
そうですね。女性の方が強い時代ですしね(苦笑)。
こうかみしょうじさんが(変換が出来ない...)言ってましたけど、
主役の俳優には、火事のときたとえ間違っていても、「あっちへ逃げろ!」と
決然と言うエネルギーが要求されるそうですが、そういうのを
持っているのは、最近は圧倒的に女優さんの方らしいですね。
男優はダメだそうです。
「弱きものよ、汝の名は男!」でしょうか(笑)。

ではまた。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
Hide


(引用終わり)

そのまたご返事(以下引用)。

どうも。返事遅くなりました。

> それと、自分のルーツはここにあるという事を、人様に知って欲しかったのも
> ありますね。フィル・コリンズが、ソロ活動でそういう事をしていたように。
そうですね。自分で書いてて思いますが自分のルーツが全部出てきますね。
特にこれ、と方向性決めずにやってるので、ジャンルも国籍も皆目分からん曲
が出来つつあります。闇鍋してるみたいで面白いです(笑)。
早く完成させて詞を書いて歌いたいです。
(ツルオってのはペンネームでして、詞を書くのは元から好きなんです)

> MDを送って頂けないでしょうか。お返しに僕のも送ります。
はい、曲溜まったら送ります。近所の子供のピアノ練習みたいな
ヘンな曲も入る事になると思いますが(笑)、聴いてやってください。
視聴室でHideさんのオリジナル聴きましたが、先日の和ボッサとは
また全然雰囲気違うんですね。全編聴くのを楽しみにしてます。
和ボッサの(隠れた名)曲も適当に入れて送りますね。

> どうでしょうね。僕からも言ってみたんですけど、師匠は
こないだ返事戴いたんですが「考え中」とのことでした。
うーん出てほしいなぁ。

> 具体的な話を進めましょうか。
何か楽器やっときゃよかったなぁ、とつくづく悔やまれます(笑)。
なんせこの夏まで「自分がステージに立つ」なんて考えた事もなかったので、
音楽仲間がいないんですわ。まぁキャリアの長短にかかわらず、
和ボッサの良さを知っている人にはそうそう出会わないと思うので、
やっぱりHideさん○○さんと是非とも共演させてほしいですが…

Hideさんはバンドメンバーの方とはどんな風に出会われたんですか?
そう言えばテンイヤーズのHP見ました。良さそうなお店ですね。

> 決然と言うエネルギーが要求されるそうですが、そういうのを
> 持っているのは、最近は圧倒的に女優さんの方らしいですね。
そうですね。女性は失恋の詞でもどこか毅然としてるというか
開き直るというか(笑)。自身の世界をたとえ背徳的でも悪びれず邁進する
とこは、実生活ではともかく(笑)詞においてはなんか魅力を感じます。

ではまた。

(引用終わり)

僕の返事(以下引用)。

> どうも。返事遅くなりました。
いえ、気にしてませんよ。お忙しかったんですね。

> 早く完成させて詞を書いて歌いたいです。
> (ツルオってのはペンネームでして、詞を書くのは元から好きなんです)
> はい、曲溜まったら送ります。
> 和ボッサの(隠れた名)曲も適当に入れて送りますね。
楽しみにお待ちしてます。とりあえずカンタの録音を、
まず送って頂きたいですね。あなたの "Wave" とか、
まるでプロのジャズシンガーみたいで、僕はすごく好きですよ。

> 視聴室でHideさんのオリジナル聴きましたが、先日の和ボッサとは
> また全然雰囲気違うんですね。
有難うございます。あっちが、もともとの僕の音楽です。「ジョアン成原」は、
(中略) ’01年からです(それ以前にも、Hideのソロライヴで、
ボサと本来の僕の音楽(僕は、「ポップ・フォーク」と呼んでます)を、
半々にやったりしてた事はありましたが)。

> 全編聴くのを楽しみにしてます。
はい。また送らせてもらいます。ただ試聴室の曲は一応売り物ですので、
別ヴァージョンとか違う曲とかにさせてもらいますね。悪しからず。

> こないだ返事戴いたんですが「考え中」とのことでした。
分かりました。

> うーん出てほしいなぁ。
それは僕も同じですが。

> 音楽仲間がいないんですわ。
とりあえず、今カンタで、あなたの伴奏してらっしゃる方に、お願いしたら
いかがですか?

> 和ボッサの良さを知っている人にはそうそう出会わないと思うので、
そうでしょうか。「駅」は結構、評判いいですけど。

> Hideさんはバンドメンバーの方とはどんな風に出会われたんですか?
今のメンバーについて言えば、サイドギターの原がまず、「プレイヤー」誌の
メンバー募集で来てくれました。リードギターの堀野は、もともと僕のライヴの
お客さんだったのですが、「アドリブ」だったか「ジャズライフ」だったかの
メンボ(メンバー募集)を見て来てくれました。

経験上、ネットより雑誌ですね(雑誌でも、ダメなものはダメですが)。
楽器屋さんのチラシも、最近効果がないです(京都時代は、
結構ありましたけど。それも8年以上前の話です)。

> そう言えばテンイヤーズのHP見ました。良さそうなお店ですね。
そうですね。(中略)

> そうですね。女性は失恋の詞でもどこか毅然としてるというか
> 開き直るというか(笑)。
それはあるかも知れませんね。引きずっているのは、男の方かも。

僕の曲で、"The Torch Song" というのがあります(試聴室にありましたね)。
これは名前の通り、失恋の歌なのですが、女の人の立場で失恋を歌う曲で、
結構女々しい詞です(ご興味がありましたら、「Hide 詞集」をご高覧下さい)。

以前いっしょにやっていた女性ピアニストに(試聴室の人です)、
「こういう女の人、どう思います?」と訊いたら、「まあ立ち直るまでの
プロセスなんじゃないですかね?」みたいな事を言ってましたが。

>自身の世界をたとえ背徳的でも悪びれず邁進する
> とこは、実生活ではともかく(笑)詞においてはなんか魅力を感じます。
僕は余り知りませんけど、柳美里さんとか(ミュージシャンではないですが)、
そのへんのところでうけているのかも知れませんね。


ところで、僕はメルマをやっているんですが、今までのあなたとのやりとりを、
メルマのネタに使わせて頂いてよろしいでしょうか?
もちろん、プライヴァシーにかかわる部分は出しませんし、
「ここはのせないで欲しい」という所がありましたら、おっしゃって下さい。
のせないようにします。

> ではまた。
はい、またお便り下さい!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
Hide

(引用終わり)

そのまたご返事(以下引用)。

こんばんは。

> あなたの "Wave" とか、
> まるでプロのジャズシンガーみたいで、僕はすごく好きですよ。
ありがとうございます!まぁ僕が最初に聴き込んだ『Wave』が
某ジャズシンガーの歌でして、それをパクってるだけなんですけどね。
よく言われますが小林桂じゃありません、念のため。
(別に彼が嫌いなわけじゃないですが。笑)

> はい。また送らせてもらいます。ただ試聴室の曲は一応売り物ですので、
あ、CDも是非、注文させてくださいね。

> とりあえず、今カンタで、あなたの伴奏してらっしゃる方に、お願いしたら
うーん皆さんお忙しいから頼みづらくて(笑)。
メジャーなスタンダードばかりでいいならお願い出来るかもしれませんが、
重箱の隅が好きなタイプだもんで(笑)。
ましてや和ボッサになると1から覚えてもらわないといけないし。

> そうでしょうか。「駅」は結構、評判いいですけど。
すいません、言い方を誤りました。「本家ブラジルのボッサと同様、
あるいはそれ以上に、和ボッサをスタンダードと感じている人」というのが
正しいかな。僕は前にも言った通りユーミンを始めとする和ボッサ聴いて
育ち(当時はボサノバって言葉は知りませんでしたが)、そして今も
本家ボッサと一緒に比屋定篤子のCDとか普通に並べたりするわけで、
僕の中ではむしろ和製の方がスタンダードなんですね。
だから『イパネマの娘』と一緒に『駅』や『あの日にかえりたい』が
当たり前のようにレパートリーに入ってる人、ボッサに限らず日本の歌を
こよなく愛している人が欲しいわけですが、なかなかね……

> 経験上、ネットより雑誌ですね(雑誌でも、ダメなものはダメですが)。
そうですか。ネットで募集しようかなと思った事もありますが…
ジャズ系の雑誌がいいんですかね?僕みたいな和物でも?

(中略)

> 「こういう女の人、どう思います?」と訊いたら、「まあ立ち直るまでの
> プロセスなんじゃないですかね?」みたいな事を言ってましたが。
そうですね、実際そう思いますし、あとああいうプロセスも
恋愛における醍醐味というかイベントというか、
酒でも飲むみたいな感じで嗜み楽しむもの、という気がします。
もし辛いだけだったらわざわざ詞にのせて歌う人も聴く人もいないわけで。
まぁ酒と同様マナーを守りつつ楽しまないといけませんが(笑)。

> メルマのネタに使わせて頂いてよろしいでしょうか?
はい、もちろん。ちょっと照れ臭いですが。
ついでに恋人募集中、もといメンバー募集中と書いといてください(笑)。

ではまた。

(引用終わり)

僕の返事(これでおしまい。以下引用)。

亀レスですみません。水曜と木曜は、パソコンに向かうヒマが
余りないものでして。

>僕が最初に聴き込んだ『Wave』が
> 某ジャズシンガーの歌でして、それをパクってるだけなんですけどね。
そういうわけだったんですね。道理で。もしよろしければ、
誰か教えて下さい。

> よく言われますが小林桂じゃありません、念のため。
> (別に彼が嫌いなわけじゃないですが。笑)
確かに似てますね。僕もあの人、結構好きですよ。

> うーん皆さんお忙しいから頼みづらくて(笑)。(中略)
> ましてや和ボッサになると1から覚えてもらわないといけないし。
もし僕でよろしければ、やりましょうか?
ただし、条件があります。以下の通りです。

(面白くないので中略)

それと僕のギターでは、少なくともカイピに集まる皆さんは
呼べそうにないですし(僕は自分の事は、ギター弾きでなく
歌うたいだと思ってますしね)、僕も出来れば上手い方の演奏が聴きたいので、
これは最後の手段ということで、まず他を当たってみて下さい。
それでもダメで、かつ上の条件がOKなら、一緒にやりましょう。

> すいません、言い方を誤りました。「本家ブラジルのボッサと同様、
> あるいはそれ以上に、和ボッサをスタンダードと感じている人」というのが
> 正しいかな。
分かりました。

> 比屋定篤子のCDとか普通に並べたりするわけで、
その人は知りませんが、一度聴いてみたいですね。

> ジャズ系の雑誌がいいんですかね?僕みたいな和物でも?
ラテン音楽雑誌の、「ラティーナ」とかもいいかも知れませんね。

> 酒でも飲むみたいな感じで嗜み楽しむもの、という気がします。
楽しめるといいんですがね。まあ時間が、傷を癒してくれますけどね。

> はい、もちろん。ちょっと照れ臭いですが。
有難うございます。

> ついでに恋人募集中、もといメンバー募集中と書いといてください(笑)。
彼女はいいんですか?(笑)

> ではまた。
はい。またいずれ。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
Hide

(引用終わり)


次回は20日の予定。乞うご期待。



最後まで読んでくれて、本当に有難う。ご意見、ご感想、ご質問等は

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までどうぞ。「こんな話が聞きたい」というリクエストも大歓迎だ。
(ここで紹介させてもらう事が有るので、それを希望されない方は
乞うご明記)


それとこのメルマのバックナンバーが、僕のHPで読めるので、

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の、「メールマガジンバックナンバー」を乞うご高覧。デワマタ。