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     歌う医学博士・Hideが行く
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  Vol.64. 木に寄って魚を求む(病院小ネタ集・その1)
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こんにちは。Hideです。


まずは前回のアンケートにご協力下さった方々、どうも有り難う。

いつものcaptainUME さんからは、

> 将に寸暇を利用されてのメルマガ作成になりそうですね!

とのメッセージを頂いた。重ねて有難う。今日も「Hideの30分・一本勝負」で行きます。


Helioは昨日で、レコーディングの前半戦を終了した。これから11月29日まで、
ライヴに向けての準備が続く。乞うご期待。


さて前回の続きをやろうかと思っていたのだが、このところ病院で面白い事ばかり
起こるので(一部反語的表現)、今回は病院小ネタ集としたい。


T.誰のための病院なのか

うちの病院の外来の冷房は、はっきり言って効き過ぎだ。

外来をやっていると、足元が寒くなってくる。僕は靴下にサンダルばきで
仕事しているので、なおさらなのだろうが。

僕の感覚がおかしいのでない証拠に、熱のある患者さんに「寒くないですか?」と訊くと、
ほとんど例外なく「寒いです」とか、「ここはそうでもないですけど、待合は寒いです」と
おっしゃる。

そういうわけで、僕はそのたびに冷房のツマミをしぼったり、場合によっては切ったり
するのだが、外来の優秀なる(もちろん反語的表現だ)看護婦の皆様は、僕がその旨
告げたにもかかわらず、せっかくそうしたものをまた全開にして下さる。

多分あの人たちにとっては、熱のある患者さんが服を脱ぐ時に寒い思いをされようが
どうしようが、そんな事は知った事ではないのだろう。

そもそも外来は、まず婦長がどうしようもない、まさに「ナントカにつける薬はない」
ヤカラだ。例えばある患者さんが、僕が普通に問診している時に突然キレて帰ったのを、
その場に居合わせていなかったくせに、「患者さんとケンカしないで下さい」と、
勝手に決めつけたりである。

これはB病院(Vol.11Vol.12Vol.15を乞うご高覧。「某政党系の病院」の略だ)や
H病院(Vol.28Vol.57を乞うご高覧。「本当にどうしようもない病院」や、
「どうしようもない病院」の事だ)についても言える事だが、どうも外来というのは、
箸にも棒にもかからぬゴミクズ看護婦どもの吹き溜まりになっている事が多い
(B病院の上司に至っては、その頭ぐされ看護婦どもが、研修医を「育ててきた」と、
自分がもう一つ頭ぐされである事を露呈する買いかぶりぶりだったが。
そもそも看護婦が、医者を育てられるわけが無いではないか。医者を育てるのは
医者に決まっている)。

毒を吐くのはこのくらいにしておこう。まあ誰のための病院なのかが、よく分かる。

僕もたまりかねて、事務長さんに言ったので、少しは今後改善されるのではないだろうか。
余り期待せずに待っている。


U.「とりっぱなし」の怪

そう言えばうちの病院の外来には、とんでもない言葉がある。うちの病院の
非常識さ加減を、象徴する言葉だ。

それは、「とりっぱなし」だ。

何の事かと言うと、レントゲンや心電図などの結果を、その日でなく後日説明する事を、
こう言っているのだ。

驚くなかれ、これは職員の中だけで言っているのではない。患者さんに聴こえる所で
平気で大声で言っているし、患者さんに見える所に書いてさえいる!

これほど無責任な言葉はないだろう。

もし僕が患者さんなら、こんな言葉を使う病院には、二度と足は運ばない。

これでは、患者さんが減るのも当たり前だ。

この病院に着てから1年と9ヶ月余り、僕は事あるごとに、「説明次回」と言おうと
言っているのだが、全く改善されない。これも事務長に、言わねばならないのだろうか?

僕が驚くのは、看護婦だけでなく(もう呼び捨てにさせてもらおう)、
医者や他の外来に出入りする人間が、僕の知る限り誰も、「これはおかしい」と
言っているのを聞いた事がない事だ。

うちの病院に、「普通」を期待するのが間違っているのだろうか? 

「木に寄って魚を求む」なのだろうか?


時間切れにつき、小ネタ集は次回も続く(V.が「小ネタ」にしては大きいので)。
乞うご期待。



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