3. Hideだけでやっている曲
Good Old Days いつも思ってた 君と二人で 部屋を借りて 一緒に住めたら 白いテーブル カップを二つ 好きな本と レコード持ち寄って いつの間にか時が過ぎ 離ればなれになって行く 夢を描いたあの季節 色あせて行く 今一人きり 海辺の街で 昔の事を 思い出すのさ →Babylonとならんで、僕の曲の中で一番古いものの一つです。誰にでもあると思いますが、悲しい恋の想い出の歌です。 |
So Far Away 灯かりを消して まぶたを閉じれば じきに眠りにつく 夜行列車の中 I'm far away from my home I'm far away from my home 日の出を見た街で 列車を降りよう 裏切りの街に 何の未練も無い 想い出だけは トランクの中に I'm far away from my home I'm far away from my home 日の出を見た街で 列車を降りよう →これも、一番古い曲の一つです(少なくとも、今も歌っている曲の中では)。僕はアメリカ民謡(いわゆる「カントリー」ですね)は割と好きなのですが、"A Hundred Miles"という曲にヒントを得て作りました。メロディーもカントリー風です。ちなみに間奏では、"Green Grass Of Home"という、これまたカントリーの名曲のメロディーを一部拝借してます。 余談ですが僕は、夜行列車には子供の頃乗ったきりですが、割と好きです。こういう気ままな旅も、一度してみたい気もするのです。もう一つ話がそれますが、昔ウイスキーのコマーシャルで、列車に乗った主人公が、「いにしえの文豪とまず一杯」、「気の向いた町で途中下車」というのが有りましたが、そういうノリですね。すごくあこがれます。 |
あなたは美しすぎて あなたは美しすぎて 僕は立ち尽くすだけ あなたを忘れたいのに 夜ごとまぶたをよぎる ベッドを飛び起き ワインの海に溺れてみても ルージュと ペディキュアの色に 見えてこの胸を締めつけるよ あなたは美しすぎて 僕はただ上の空 あなたを忘れたいのに 昼も夢に見るのさ 「あきらめた方がいい」 もう一人の自分が ささやきかけるけど 欲しい 抱きたい ゆずれない →何年か前の流行り言葉で、「無理め」というのがありましたが、無理めの女の人に恋してしまった哀れな男の歌です。 |
Never Ending Journey →「辛いことがあっても、めげずに頑張って行こう!」という、僕自身の決意を歌った曲です。オープニングでよく歌ってます。昔は16ビートでよくやってましたが、最近はノリのいい(と自分で言ってしまいますが)8ビートでやってますね。 |
時は流れてゆく 道もない 家もない 風だけが吹く 果てしない草原 一人きり 一日中 見送っているよ 地球が回るのを Wooh, 時は流れてゆく Wooh, 人は変わってゆくよ →これは、かなり昔から歌っている曲です。最近久々に取り上げました。まだ学生の頃ですが、AmコードとDコードを三連のアルペジオで流していますと、突然目の前に草原が開けてくるような気がしまして、そのイメージで作りました (The Beatlesの "Fool On The Hill" から詞はヒントを得ましたが)。なかなか自然派の歌ですが、僕はアウトドア派ではありません。しかし人をだませなければ、歌うたいはつとまらないでしょうね。 ちなみに、「講釈師、見て来たような嘘を言い」という言葉があります。僕はこの言葉は、表現というものの本質を──少なくともその一面を──、見事に言い当てた言葉だと思ってます。実体験かどうかより、人様に感動して頂けるかどうかの方が、よほど大切ではないでしょうか(と言いつつ、なかなか感動して頂けないんですけど(苦笑))。 |
Misty Eyes シフォンのドレスを まとうあなたは 媚薬の吐息で 僕をいざなう 夜のしじまへと 消えて行く二人 戸惑いも今は 彼方へ飛び去り 悦びはあふれ この身を任せて 一つに溶け合いながら 仔猫のような Misty Eyes からませ夜はふける ガラスのような Risky Lies 信じて夢を見る →英語ヴァージョンもあるのですが、今回は日本語にしました。'02年の6月のライヴで、久しぶりに陽の目を見せてあげました。年上の女の人に、誘惑される若者の歌です。 |
Sweet Lady 真夜中過ぎに 君はやって来る 銀のパンプス 響かせながら ウエスト抱き寄せ ルージュを味わえば 吐息をからめて 朝まで溶け合おう Sweet Lady, Every stay 君に溺れる 昼間の顔を 僕は知らない 電話のベルも 空しく響く 一人でこの胸 焦がすよ狂おしく 言ってたね 恋なんて 謎があるうちと Sweet Lady, Every day 君に夢中さ →これから2曲は、ピアノの弾き語りの曲です。この曲は'01年10月のソロライヴで、久々に陽の目を見ました。その後も歌ってます。 「恋なんて謎があるうち」というくだりは、ピンクレディーの「レディーX」という曲のパクリです。イントロからこの曲は出来たのですが、尾崎亜美さんの "Angela" という曲のイントロを参考にさせて頂きました。みんな、パクって大きくなるのですね(僕はまだ、大きくなれてませんが)。 ちなみに、これは "Misty Eyes" についても言える事ですが、すごくセクシーな詞ですね。まあ男の願望といったところでしょうか。 |
Honey You When I'm deeply feeling down You'll stay with me until the dawn Without words and with magic wands You will give the hope in my hands I say to you, "Without you I cannot face my life" You say to me, "Losing you is the fear than a knife" Honey you, please be always mine Honey you, then I can let you shine In anytime and anyhow and anywhere It's always nice to see you, honey you I say to you, "Without you I cannot face my life" You say to me, "Losing you is the fear than a knife" Honey you, I'll be always yours Honey you, then I can forget tears In anytime, and anywhere and anyhow It's always nice to see you, honey you I really want you to be my side And could you always see me And when I fall down, please help me To stand up, then free we can be |
(大意) 僕が落ち込んでいると 君は夜明けまで一緒にいてくれる 言葉なんかなくたって、魔法の杖でもあるように 君は僕の手の中に希望をくれる 僕は言うのさ、「君がいなけりゃ生きていけない」 君は言ってくれるね、 「あなたをなくすなら、ナイフで突かれる方 がましよ」 ハニー・ユー、ずっと僕のものでいてくれよ ハニー・ユー、君を輝かせてあげられるさ どんな時だって、どんな風にでも、そしてどこでだって 君と一緒にいるのは素敵なことさ、ハニー・ユー 僕は言うのさ、「君がいなけりゃ生きていけない」 君は言ってくれるね、 「あなたをなくすなら、ナイフで突かれる方 がましよ」 ハニー・ユー、僕はずっと君のものさ ハニー・ユー、悲しいことも忘れられるよ どんな時だって、どんな風にでも、そしてどこでだって 君と一緒にいるのは素敵なことさ、ハニー・ユー ずっとそばにいて欲しい 僕を見ていてくれるかい 僕がもし倒れたら、助け起こしてくれよ それで僕らは自由になれるさ |
→唯一の英語のナンバーです。どなたか、日本語の詞をつけて下さらないでしょうか。 明日の岩谷とき子さんや、奈良橋陽子さんをを目指すあなた、MDかテープを送ります。住所教えて下さい(メールで)。 ちなみに英語の曲は、韻を踏むのが大変ですね。日本人の悲しさ、語彙が少ないので苦労します。 |
So Lonely 手がかじかんで ギターがうまく弾けない Wowoh..., Wowoh... この冬一人で 過ごすのは寒すぎるよ Wowoh..., Wowoh... Oh, I'm so lonely Oh, こんな気持ちに Oh, なったこと無い 映画館のイスは硬くて 2時間すわると腰が痛い Wowoh..., Wowoh... 君がそばにいてくれれば 少しは気がまぎれるのに Wowoh..., Wowoh... Oh, I'm so lonely Oh, こんな気持ちに Oh, なったこと無い 手がかじかんで ギターがうまく弾けない Wowoh..., Wowoh... この冬二人で 一緒に過ごしたかったのに Wowoh..., Wowoh... |
→ '02年の6月のライヴで、実に11年ぶりに取り出して来た曲です。何だかもう一度、歌いたくなりまして取り上げました。暗い詞ですね。その頃の実体験から出来た曲です。 |
The Desert Song どこまで行けば あの街へ たどり着けるのか 道は険しく 地平線 めがけ続いてる 僕は天をあおぎ 水筒を傾ける ジープは今日も 砂ぼこり あげて走るのさ ボンネットには 容赦ない 太陽が映る 砂漠の中の花は つかの間の安らぎさ 砂嵐にも 休む間も ない旅は続く 凍てつく夜は シュラフへと 魔の手をのばすよ 異国の最果ての地 君の笑顔まぶたに オアシス見つけ 一も二も なく飛び込むのさ 頭をつけて 水をただ むさぼりつくすよ 自分が生きてること ふと思い出す僕さ どこまで行けば あの街へ たどり着けるのか 道は険しく 地平線 めがけ続いてる 僕は天をあおぎ 水筒を傾ける La, La, La... |
→これから2曲は、'03年の5月のソロライヴで、7年ぶりくらいに出した曲です。昔京都の、"ARCDEUX" というライヴハウスに出ていた頃、歌ってました。 僕は残念ながら、まだ砂漠には行ったことはないのですが(鳥取砂丘は昔行きましたけど)、もし僕が砂漠に行ったなら、どんな事を考え、感じ、するだろうかと、テレビで見たり本で読んだりした事から想像して、この曲を作ってみました。 ちなみに昔は、結構早い16ビートでやっていたのですが、テクニックがついて行かず、それでずっとお蔵入りにしていました。ミディアムテンポの8ビートにして、7年ぶりくらいに陽の目を見せてあげました。まあギターテクニックでは、はじめから勝負してませんしね。 |
On The Road スクラップになった車が トラックの上運ばれて行く 白い色したジャンボジェットが 空のかなたに溶けて消えてく Everyday, I live on the road Everyday, I am on the board ビルの上にはサインボードが 今日の気温と時間を告げる 地震で家をなくした人が 住んでる緑の家も見える Everyday, I live on the road Everyday, I am on the board 追われ追われて 流れ流れて いつかたどり着くよ 恋に焦がれて 夢に夢見て あの娘の胸の中、Woo... 兵隊たちが深い緑の トラックの上話しこんでる 競馬ウマたち髪をなびかせ 大きな目でこっちを見てる Everyday, I live on the road Everyday, I am on the board... |
→これも '03年の5月のライヴで、これまた約7年ぶりに陽の目を見ました。これまたまた(笑)ARCDEUX時代の曲です。昔兵庫県の滝野社という所に、週に1回高速に乗って通ってた事が有りますが、そのときに見えた風景を歌った曲です。いわば「スケッチ・ソング」ですね。 昔の歌ですので、阪神大震災の仮設住宅の事とかも出てきます。懐かしいです。 |
そういうものに僕はなりたい
誰も分かってくれなくてもいい
僕の命が尽きるその時に
笑ったままで旅立って行ける
そういうものに僕はなりたい、
誰も分かってくれなくてもいい
僕の命が尽きたその後に、
誰かが僕の事を想い出す
そういうものに僕はなりたい
今を生きたい 悔いのないように
好きな歌しか 歌いたくない
今を歌いたい 言葉と音の
一つづつ 心こめて
誰も分かってくれなくてもいい
僕の命が尽きるその前に
「ありがとう」と心から言える
そういうものに僕はなりたい
→’05年11月のライヴで初演しました。一番新しいオリジナルです。
今の僕の、偽らざる心境です。
これは私事になりますが、7月27日、僕の父が逝去しました。享年75歳でした。
この歌を歌うたび、もちろん僕は、父の事を思い出さずにはいられません。
そして生きざまについて考えるのであれば、やはり死にざまについて
考えないわけには行かないとも思うのです。
僕らの故郷(ふるさと)
(原曲: "This Land Is Your Land" )
この国は 僕らの国
沖縄から 千島まで
四つの海に 守られた
僕らの故郷(ふるさと)
四月には 桜が咲き
花びらが 風と踊り
やわらかな 陽がそそぐ
僕らの故郷
この国は 僕らの国
沖縄から 千島まで
四つの海に 守られた
僕らの故郷(ふるさと)
十月には もみじの葉が
赤や黄に 色づいて
夕映えに 紅く染まる
僕らの故郷
この国は 僕らの国
沖縄から 千島まで
四つの海に 守られた
僕らの故郷(ふるさと)
冬になれば 四方の山
雪化粧 夏になれば
南の海 エメラルドに
僕らの故郷
この国は 僕らの国
沖縄から 千島まで
四つの海に 守られた
僕らの故郷(ふるさと)
→初めての、外国曲の日本語カヴァーです。これまた、去年の11月の
ライヴで初演しました(と言いましても、原曲は今までにもよくやってますが)。
原曲は、ウディー・ガスリーというフォークの元祖のような人の曲ですが、
ピ−ター・ポール・アンド・マリーのヴァージョンが有名ですね。僕もそれ風に
やってます(完全に、同じではありませんが)。
原曲の詞はアメリカ賛歌なんですが、僕は日本人なんで、心から歌えません。
ですから「アメリカの西の端から東の端まで」みたいな詞を、「沖縄から
千島まで」に変えて歌ってたんですが、やはりちょっと木に竹を継いだ
ようなんで、オール日本語にさせてもらいました。なまじ英語が分かると
辛いですね。原作者さん、すみません。
ちなみに、外国曲の日本語カヴァーをやろうと思い立ったのは、僕の友達の
フォークシンガー、くすきしんいちさんの影響が大きいです。くすきさん、
どうも有難うございました。