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     歌う医学博士・Hideが行く
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  Vol.54. 憲法第9条を改正しよう
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こんにちは。Hideです。


まずは前回のアンケートにご協力下さった方々、どうも有り難う。

ただ今回は、約4ヶ月ぶりに、「よくなかった」に投票された方がいらっしゃった。
これは謙虚に受け止めねばならぬだろう。

コメントは一切ないので、僕なりにどこが「よくなかった」のか考えてみた。


1.ただの10回分つなぎ合わせ、垂れ流しだ

→これについては一言もない。すみませんでした。やはり早く出そうとあせると、
ろくな事がない。にもかかわらず「よかった」にご投票下さった方、どうも有り難う。

ちなみにその後ブラッシュアップしたので、もしよろしければ、僕のHP

http://heliotrope.s9.xrea.com/

の、「メールマガジンバックナンバー」の、Vol.53をご高覧頂きたい。


2.長すぎる

→これも全くその通りだ。すみません。ただそれだけの情報量がありますので、
これは仕方ないと思います。まああれは半分号外のようなものですので、
もしお気に召さなければ、どうぞ読まずに削除なさって下さい。


3.ボサノヴァなんか興味はない

→すみません。本当は、読者の方が選べるといいのですが。まああれは(以下同)。

ちなみに以前にも言ったが、メルマを同時に2つも3つも発行して(つまり例えば、
音楽と医療と社会問題とに分けて)、かつバックナンバーを整理する時間と労力は、
とてもじゃないが割けないので悪しからず。


「よくなかった」に投票された方、もし理由が上の3つのいずれでもないのでしたら、
差し支えなければ、

hide@helio-trope.com

まで教えて下さい。今後のメルマ作りの参考にさせて頂きます。


さて病院の方だが、おととい久しぶりに、点滴教原理主義者に出っくわした。

ここで言葉を定義しておこう。「点滴教」とは、「風邪を一発で治す点滴がある」とか、
「疲労を一発でとる点滴がある」と妄想する、新興宗教のことである(宗教というのは、
その宗教の信者以外の人にとっては全て妄想だ)。ちなみに信者には、あとでも触れるが
ヤクザが多い(カタギでも、余りまともでないのがほとんどだ)。

なぜ「風邪を一発で治す点滴」なるものが、現在の医学には存在しないかは
ここでは繰り返さないが、

http://heliotrope.s9.xrea.com/

の、「メールマガジンバックナンバー」の、Vol.16の「余談3」を乞うご高覧。

「疲労を一発でとる点滴」に至っては、全くのナンセンスだ。そんなものが
もし本当に有れば、こちらが射って欲しいくらいだ(まあ医療関係者にまでも、
そんな物が実在すると思っていらっしゃる方がいて困るのだが...)。

疲労のとり方というのは、誰でも知っている通りだ(点滴教信者の方を除けば)。
これは経済学者より、普通の人の方が「お金のため方」をよく知っているのと同じだ。
つまり一昔半前、車のCMであったが、「くうねるあそぶ」、つまり食事と睡眠と休息だ。
それと大昔何かのCMであったが、「さあふろ入ってねよ」、つまり入浴も大切だ。

非常に情けない事だが、日本の医療界には、この点滴教(点滴「狂」と言うべきだろうか)
に与する、医者の風上にも置けないゴミクズどもがウヨウヨしている。そして以前にも
言ったように、「悪貨は良貨を駆逐する」で、こういうニセ医者まがいのヤブ医者どもや、
もうけ主義のサギ師医者どもに洗脳された、点滴教信者の方々が実にたくさん
いらっしゃる。全くうれしくて、涙が出てきそうだ(もちろん反語的表現だが)。

そういう不必要な点滴が、日本中でデカい面してのさばっているから、以前堺市の某病院で
あったような、点滴由来のセラチア菌による敗血症も起こるのだ。そして人が死ぬのだ。

僕は以前言ったように、「平成日本のドンキホーテ」なので、こういう荒廃した医療の
現状を少しでも何とかしようと、日夜患者さんに説明し、そしてこのメルマも
書いているわけだ。

言葉の定義に戻るが、いくら筋道立てて、礼を尽くして説明しても、
全く「今日耳日曜」状態のお方を、「点滴教原理主義者」と言う。

おとといの当直中、あろう事か一週間前からの全身倦怠を訴えて、なんと夜の10時か
11時ごろにおいでなすったドチンピラヤクザも、この点滴教原理主義者だった。
こやつはアホの一つ覚えのように点滴を要求し、挙句の果ては最初食事が取れていると
言ったのを、要らん点滴欲しさに前言を翻したので、そこで「責任が持てないから
ウソつきは診ない」と診療を打ち切った。するとこのクズは、診察場に
居座ったばかりか、僕に暴言を吐き散らかし、他の患者さん(こちらもヤクザで
点滴教だったが、原理主義者ではなかった)を診察中にもかかわらず、僕にからんで来た。
やはり街のダニは、どうしようもない。

とりあえず、スタンガンや特殊警棒を懐にのんで診療しようと思う。
殺されてから警察に知らせても仕方ない(護身用具のいい店をご存知の方は、

hide@helio-trope.com

まで教えて下さい)。自衛せねばならぬ。武装中立だ。ノーモア・泉北陣内だ。

かつて今は亡きイスラエルのラビン首相は、「私たちの命は、ただでは奪えない事を
彼らに思い知らせてやります」と国民に言っていたが、僕も同じ事をつぶやきたくなるのだ。

ただ僕は、丸首半袖の白衣で診療しているので、どこに護身用具を隠そうかと
迷ってしまうのだが。


さて話が自衛に来たところで、今日の本題だ(少し強引か)。

Vol.43で、僕は憲法第9条は改正すべきだと言った。言うだけで対案を示さないのは
無責任なので、遅ればせながらここで開陳しておく。

その前に、僕の改正案の目的を言っておこう。それは、

「この国が二度と侵略戦争をする事がなく(まあ少なくとも、近い将来には
ないだろうが)、かつ自衛戦争をとどこおりなく行えるようにする」事だ。
Vol.44で言った通り、僕は侵略戦争は絶対悪でありかつ不必要悪だが、
自衛戦争は独立国家にとっては必要悪であり、また義務でもあると思っているので。

それでは、僕の改正案を示そう。


第9条(国防省ならびに国防軍の設置と、自衛のための交戦権)

第1項:日本国はその領土、領海、経済水域とそれらの上空、ならびに必要に応じ
    その周辺において、自衛戦争を行う権利と、そのために準備を行う義務を有す。

第2項:前項の目的を達するため、日本国は国防軍を保有す。

第3項:国防軍の戦力は、自衛のための必要最小限度とす。

第4項:国防軍の監督と運営のため国防省を設置し、国防大臣をもってその長とす。

第5項:国防軍の最高指揮官は、内閣総理大臣とす。

(以上)


次回は、この改正案を解説していく。乞うご期待。

もちろん賛否両論お待ちしている。全体を通してのご意見、ご感想も、

hide@helio-trope.com

までどうぞ。「こんな話が聞きたい」というリクエストも大歓迎だ。
(ここで紹介させてもらう事が有るので、それを希望されない方は
乞うご明記)


それとくどいようだが、このメルマのバックナンバーが、僕のHPで読めるので、

http://heliotrope.s9.xrea.com/

の、「メールマガジンバックナンバー」を乞うご高覧。デワマタ。