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歌う医学博士・Hideが行く
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Vol.55 憲法第9条を改正しよう(その2)
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こんにちは。Hideです。
まずは前回と前々回のアンケートにご協力下さった方々、どうも有り難う。
ペン太郎 さん からは、Vol.53について
>前回「よくない」投票理由は2(大)と1(少々)です。疲労ピーク時の感想なので
>気にしないで。ごめん。_(._.)_
とのご意見を頂いた(Hide註:「2」とは「長すぎる」、「1」とは、「ただの10回分
つなぎ合わせ、垂れ流しだ」の事である)。どうも有り難う。
としさんからは、
>拝見しました。ご成功おめでとうございます。弾き語りの写真カッコ良かったです。
とのお祝いとおほめの言葉を頂いた。どうも有り難う。
僕のグループ "Heliotrope" (以下 "Helio" ) のレコーディングは、半年かけて
昨日やっと4曲出来上がった。とは言っても、聴き返してみるとノイズが多いので、
このままでは売り物になりそうにない。やはり録り直しが必要だろう。
なかなか前途多難である。
その一方で、ジョアンのプロデュースにあたり(何の事か分からない方は、僕のHP
http://heliotrope.s9.xrea.com/
の、「ジョアン成原について」を乞うご高覧)、ボサノヴァギターの練習も
ぼちぼち始めている。こちらも遅々として進まずではあるが。
最近暑くなって来たので今日もバテ気味だが、まあ何とか乗り切って行こうと思う。
そう言えば明日ゴルフだが、何と7時30分に家を出ねばならない事になってしまった。
このコースは最近経営が変わって、客層は二の次にして、安くして客を入れるやり方に
変えたようなので、そのせいでこういう時間しか取れなかったのだろう。
仕事以外で早起きは、出来ればしたくなかったが仕方ない。
ただ僕の病院の仕事の早起きは、6時半でしかも週2回だが、Helioのベース兼
リードギターの堀野とかは、毎日5時半起きだそうなので、
そのくらいで文句を言っていてはいけないのかも知れない。
病院といえば、昨日の夜診はまたドチンピラヤクザが来た。ヤクザでも何でも
おとなしくしていればいいのだが、これがまた礼儀の「れ」の字も知らん奴で、
僕より3つ年下なのに終始タメ口で、口調も実に横柄だった。そればかりか
実に訴えが多く、「ツバがよく出る」とかどうでもいい訴えも多かったので、
「そういうのは様子を見ましょう」といっても全く「今日耳日曜」状態で、
挙句の果ては「食べ物が食べられてないのでビタミンの注射をしろ」とか、
生保でタダだと思っていろいろ注文をつけ始めた。おまけに「ドックを受けさせろ」とも
ほざいた。生保でドックが受けられると思っているのだろうか。バカ丸出しである。
まあその程度の頭だから、吹けば飛ぶようなドチンピラヤクザにしかなれないのだろう。
二度と来ないように塩をまいておいたが、もしもう一度僕の外来にしょうこりも無く
来たら、そしてやはり無礼だったら(まずそうだろうが)、まず「僕いくつに見えます?」
と訊く事にする。そしてもしその答えが、あのゴミクズの年齢より高ければ、
こっちもタメ口になって、礼儀作法について教育してやるつもりだ。
こんなのしか来ないから、スタッフが定着しないのだろう。僕もはっきり言って
もう辞めたい。どこか富田林近辺で、いい病院は無いだろうか(ご存知の方は、
hide@helio-trope.com
まで教えて下さい。病院に決して損はさせません。頑張って働きます)。
病院についてもう一つ嘆かわしい事だが、何と月曜と水曜以外、内科の外来が
3診から2診に減る事になってしまった(非常勤をリストラするようである)。
しかも救急当番(救急外来専任の医者)は、今まで通りいないとの事だ。
理由は患者さんが減ったからだそうである。
患者さんが減ったのは、以前言った通り待合室や病棟のエレベーター前にタバコの煙が
充満しているし(「喘息と肺気腫の奴は来るな」、「狭心症や胃潰瘍も来んでええ」と
言っているようなものだ)、エコーは3週間や4週間先にしか予約が入らないからだろう。
これでは分かっている患者さんは、逃げるに決まっている。また外来を、
救急の片手間でやっているからだろう(救急を、外来の片手間でやっているのかも
知れぬが)。いずれにせよどちらも、片手間で出来る仕事ではない)。
しかしそれだけではなく、サラリーマン本人自己負担3割化の影響もあるのだろう。
ここ1ヶ月ぐらい、外来患者さんが減っているようだから(僕に言わせれば、
「やっとまともな時間に病棟回診を始めたり出来る状況になった」だが。
僕の場合以前言った通り、月曜と木曜は午前診と夜診と両方あるし、
その間で病棟回診せねばならぬので、もう時間がギチギチだ)。
で3診から2診に減れば、当然の事ながら患者さんの待ち時間が長くなり、
そしてさらに患者さんは減っていくのだろう。悪循環だ。今にそのうち、
1診にしようと言い出すのだろう。
どうもあの病院も、末期症状のようだ。やはりそろそろ、次の仕事場を
探した方がいいのかも知れない。
渡辺美里さんのことも、15日のコンサートの事も含めて話したいが、次回以降に回そう。
それではそろそろ本題。前回の続きだ。
その前に、僕の改正案を再掲しておこう。
第9条(国防省ならびに国防軍の設置と、自衛のための交戦権)
第1項:日本国はその領土、領海、経済水域とそれらの上空、ならびに必要に応じ
その周辺において、自衛戦争を行う権利と、そのために準備を行う義務を有す。
第2項:前項の目的を達するため、日本国は国防軍を保有す。
第3項:国防軍の戦力は、自衛のための必要最小限度とす。
第4項:国防軍の監督と運営のため国防省を設置し、国防大臣をもってその長とす。
第5項:国防軍の最高指揮官は、内閣総理大臣とす。
(以上)
それでは一項ずつ、解説していくがその前に、総論としたい。
僕は前回、この改正案の目的は、「この国が二度と侵略戦争をする事がなく、
かつ自衛戦争をとどこおりなく行えるようにする」事だと書いた。
おそらく憲法に書くまでもなく、この国が侵略戦争をする事は、少なくとも近い将来には
ないだろう。予測される将来にもないと思う。
というのはどんな超極右団体でも、「中国本土に再侵攻して満州国を再建しろ」とか、
「韓国や台湾を再併合しろ」とか言っているのを、僕は聞いた事がないからだ。
よしんば臆面もなく言ったとしても、誰も相手にしないだろう。
つまり「侵略戦争は二度としてはならぬのだ」という事は、この国においては
すでに国民的合意として、確立されていると言える。
話はそれるが、今の中国のやっている事言っている事というのは、例えて言えば
現役のドロボウが、更正してカタギになった人に向かって、「お前昔ドロボウやったやろ、
反省せんかい!」と言っているのと同じなのだ。笑止千万である。
というのは彼らは、チベットやウイグルや、内モンゴルを目下侵略中なのだから。
まずご自分が侵略をお止めになってから、よその国をご批判に及んで頂きたいものである。
話を元に戻そう。にもかかわらずあえて憲法に書こうというのは、
「契約は言葉にせねばならぬ」というのが国際常識──少なくとも欧米社会の
──なので、彼らのレヴェルに合わせてあげようという事である。
「以心伝心」は彼らには通用しないようなので。
では各論に入ろう。
第1項:
これは国連憲章でも認められた、独立国のごく当然の権利だ。
しかし当然の事でも、憲法に明文化しておけば、絶対平和主義の極楽トンボな方々の目も、
いくらかは覚めるだろう。
それと現在の法体系は、「軍隊は存在しない」という事が前提になっているので、
軍隊を運営するにはいろいろ不備が有る。それを改善させるためにも必要だ。
例えば軍法会議を設置する事は、現行法では出来ない事になっている。ということは
普通の法廷で、軍事機密に関する証拠のやりとり等をせねばならぬが、そうすれば
弁護士等を通じて、外国のスパイに情報が洩れる事も防ぎ得ない。
「必要に応じその周辺」と書いたのは、領土に敵が来るまで待っていては遅いからだ。
それはある程度軍事常識のある人なら、すぐに分かる事だ。今話題の北朝鮮の
核ミサイルなど、いい例だろう。
少なくとも僕は、座して死を待ちたくはない。
範囲を限ったのは、侵略はしないという決意を表明するためだ。
第2項:
これは現状追認であって、現状追認でしかない。それは第4項と第5項についても
言える事だ(第1項もそうかも知れない)。
おそらく現在の自衛隊が国防軍に、防衛庁が国防省に、そして防衛庁長官が、
国防大臣になるだけだろう。
しかしたかが現状追認、されど現状追認だ。今まで憲法上にその根拠を持たず、
日陰者状態だった自衛隊員の皆様を正当に遇するためには、是非とも必要な事だろう。
どこの国でも、軍人の方の献身には、経済的には応え切れない事を知っている。
だから名誉ある取り扱いを以って、彼らを遇するのだ。
例えばアメリカの議会では、将軍を召喚する時には、例え退役していても、必ず名前に
「将軍」をつけて呼ぶ。また入室の際には、全員が起立して拍手するそうだ。
自衛隊の志方俊之元陸将は、その著書「自衛隊に誇りを(小学館文庫)」の中で
こうおっしゃっている(以下引用)。
軍隊というのは、自分たちの力が使われることがないのがベストであるという仕組みを
持った集団である。自衛隊が本来の目的で国家のために役立つ時は最悪の事態なのだ。
だとすれば、自分たちが一生を通じて培ってきたものが全く役に立たないことが一番いい。
これは大変なプレッシャーである。
(中略)青函トンネルが完成するまでには二十五年間という長い年月がかかっている。
そしてその途中で三十三人もの人が事故で亡くなったと聞いている。しかし、
もしトンネルが完成しても列車が一両も走らない事が一番いいのだと言ったら、
建設に従事した君たちの努力が全く無駄に終わる方がいいのだと言われたら、
誰がそんなトンネルを掘るかということだ。誰も掘りはしないだろう。
しかし、軍人というのはそういう存在なのだ。(引用終わり)
長くなってきたので、続きは次回。悪しからず。
最後まで読んでくれて、本当に有難う。ご意見、ご感想等は
hide@helio-trope.com
までどうぞ。「こんな話が聞きたい」というリクエストも大歓迎だ。
(ここで紹介させてもらう事が有るので、それを希望されない方は
乞うご明記)
それとこのメルマのバックナンバーが、僕のHPで読めるので、
http://heliotrope.s9.xrea.com/
の、「メールマガジンバックナンバー」を乞うご高覧。デワマタ。