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     歌う医学博士・Hideが行く
                        */

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  Vol.30. 小野リサさんへのお誘い (ボサノヴァ講座初級編・その5)
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こんにちは。Hideです。


まずはアンケートにご協力頂いた方、どうも有り難う。


さて今年最後のメルマになってしまった。初めての年越しである。

思えば5月18日にこのメルマを始めてから、無我夢中で突っ走って来た。書きたい事が
いろいろ有ったり、何を書くかで迷ったり、本当にいろいろ有った。

このメルマをやっていなければ、決して知り合う事も無かっただろう方々とも
知り合えたし、メールのやりとりも出来た。とてもうれしい。どうも有り難う。


それと今回は、記念すべき第30号でもある。皆さんの温かいご支援のおかげで、ここまで
やって来れた。どうも有り難う。これからも頑張っていい物をお届けしたいので、
どうか応援して下さい。

断っておくが、「応援」とは、「○○がよかったよ」とか、「頑張ってね」とかいう
お言葉だけを指すのではない。ご要望も、立派な応援だ。

例えばあなたが、このメルマがつまらないと思ったとしよう。その場合解除されるのも、
それはそれで立派に一つの方法だ。

しかしあなたには、メルマ作りに参加する権利がある。例えば「音楽ネタばかりで
つまらない」のだとすれば、「もっと医療ネタをやれ」とか、「医療行政や、社会問題の話を
もっと聞きたい」とかご意見を寄せて下さるのもまた、立派に一つの方法だ(

hide@helio-trope.com

までお待ちしておりますゾ(ここで紹介させてもらう事が有るので、それを希望されない
方は乞うご明記))。

もちろん僕も、すぐその通りに動くとは限らない。しかし聞く耳は有るつもりだ。何らかの
形で、いずれ紙面づくりに反映させて行きたいとは思っている。


話は飛ぶが、雇われ医者にとってはいやな季節が来た。風邪ラッシュである
(インフルエンザを含めた)。

Vol.17でも言ったが、風邪引き・はらいた、膀胱炎で総合病院には行かないように
しよう(開業医に行こう)。そういう患者さんばかりだと、総合病院が本来すべき仕事が
出来なくなるばかりか、患者さんたちも長い長い待ち時間に耐えねばならなくなる
(その人自身が待たされるのは自業自得かも知れぬが、他の人に迷惑だ)。

また常識的に風邪と思われる方は、時間内に受診頂きたい。どうしてと言われても、
救急外来というのは次の時間内まで放置した場合、生命等に危険が及びかねない人のために
有るのだ。風邪で死んだ人はいない。病院はコンビニとは違うので悪しからず。

それと不必要な点滴・注射等を要求しないようにしよう(まあネットをされるような
知的水準の高い方には関係ない話かも知れぬが、周りにそういう事をしかねない人が
いたら、教えてあげよう。と言うか、お願いだから教えてあげて欲しい)。病院は
「注射屋さん」ではない。貴重な税金と、医療関係者のマンパワーを無駄にしないで
欲しい。大人なら他人の迷惑を考えるべきだ。

ちなみに、ただの風邪に何故点滴・注射が要らないのかを、かいつまんで言っておこう。
風邪のほとんどは、ウイルス(俗に言う「ビールス」)で起こるものだ。そして風邪の
ウイルスにもいろいろ有るが、インフルエンザウイルス以外の風邪のウイルスに効く薬や
点滴や注射は、残念ながら現在の医学には無い(インフルエンザウイルスに効く点滴や
注射も無い)。そういうことだ。

医者を(勝手に)代表して言いたい事はまだまだ有るが、とりあえずこのくらいに
しておこう。


それではこのあたりで本題。今回で小野リサさん(以下「リサさん」)話には、
一応けりをつけたい。

まず、

O MELHOR DE LISA (MIDI INC.)

はベストアルバムだが、これにおさめられている "CANTO PARA NANA" は素晴らしい。
この一曲で、このアルバムはもう買う価値がある。"NANA(ナナン)"と言うアルバムに
収められている曲だが、このアルバムのヴァージョンでは、カウント(英語で
言う "one,two,one,two,three,four" だ)がポルトガル語なのがまたカッコいい。

ちなみにこの曲は、ギターとパーカッションが違うリズム(後者は二拍三連)なのだが、
これは歌と3つで、仕事と趣味と恋愛のメタファー(隠喩)らしい。

以前言ったワイン「ポレール」のCMソングの、「星の散歩」も入っている。

次に、

カトピリ("CATUPIRY")(MIDI INC.)

はリサさんのデビューアルバムだが(僕はこのアルバムでリサさんを知った)、"CHEGA
DE PISAR NA BOLA" はノリが最高だ。

僕はリサさんは、スタンダードはやらないのかと思っていたのだが、

AMIGOS(BMGジャパン)

では、"GAROTA DE IPANEMA", "MANHA DE CARNAVAL","DESAFINADO","DINDI" 等の
スタンダード・ボサにトライしている。また、

BOSSA CARIOCA(東芝EMI)

には、"SO DANCO SAMBA", "CHEGA DE SAUDADE", "CORCOVADO", "ELA E CARIOCA" 等
これまたスタンダードものが目白押しだ。

そう言えば、リサさんはかつてライヴハウスをクビになった事が有るらしい
(リサさんでも!)。きっとその頃リサさんは、ライヴハウスでこういう
スタンダードものを歌っていたのではないだろうか。

ちなみにかのビートルズも、レコード会社のオーディションに落ちた事が
あるそうだ(!!!...ちなみにそのオーディションの担当者は、後日全員クビに
なったらしいが。社長の激怒する顔が目に浮かぶ)。

Namorada(BMGビクター株式会社)

はミニアルバムだが、ギター1本で歌った "Menina Flor" が一番のお勧めだ。
リサさんもジョアンには凄くあこがれていて、ギター1本で歌ってみたかったと言っている。

最後に、

セレナータ・カリオカ(BMGビクター株式会社)

は、ラストのタイトル・ナンバーが、夢見心地にさせてくれるピアノ・バラードだ。
夕焼けを眺めながら聴くと、最高にいいだろう。

この3回のガイドを手がかりに、あなたもリサさんのアルバムの中から、
あなたにとっての「この一枚」を見つけてくれれば、僕にとってこれに勝る喜びはない。


次回から中級編にしよう。何をやるかはお楽しみに。


最後まで読んでくれて、本当に有難う。くどいようだが、ご意見、ご感想等は

hide@helio-trope.com

までどうぞ(重ねてくどいようだが、ここで紹介させてもらう事が有るので、
それを希望されない方は乞うご明記)。


それとこのメルマのバックナンバーが、僕のHPで読めるので、

http://heliotrope.s9.xrea.com/

の、「メールマガジンバックナンバー」を乞うご高覧。


では、いいお年を。