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     歌う医学博士・Hideが行く
                        */

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  Vol. 101. リン・ミンメイから李香蘭へ
         〜時空を越えた歌姫伝説〜 (その1)
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こんにちは。Hideです。


まずは前回のアンケートにご協力下さった方、どうも有り難う。


それと100号記念のアンケートに、ご回答が来た。お1人だけ(苦笑)。

ぴよさんからだ。ご協力どうも有り難う。集計不可なので(笑)、全文引用させて頂く
(以下引用)。

(前略)

2.あなたの性別は?   b.女

3.あなたのカテゴリーは?(複数回答可)   a.医療関係者(看護師)

4.このメルマ、着いたらどうしてますか?   a.一字一句飛ばさず読んでいる  
5.読み終わったら、どうしてますか?      b.全てパソコンの中に保存 
 
6.このメルマで、あなたのお好きな記事は?(複数回答可) a.b.c.d.e

私の場合は、購読してるライターさんの考え方等が好きで購読を継続するので
(ちょっとね〜っと思ったら、直ぐに購読解除してます!)
ジャンルは問いませんので (o^-')b

でも、アンケートの意図を配慮して、
好きな順番を並べておきますね(*^.^*)b
 
a.医療ネタ →b.医療行政ネタ→ e.社会問題ネタ(医療行政以外の)
 →c.音楽ネタ(ボサノヴァ以外)→ d.ボサノヴァネタ の順です

やっぱり、医療従事者ですので、この順番になりますよね
ボサノヴァは好きなんですが、BGMでボーっと聴いてるだけなので
ネタボサノヴァネタになると、知らない曲名や歌手名がいっぱいで、
イメージできなくなってしまうものですからf(^^;)ポリポリ


7.これからのこのメルマに望まれる事は?(何でも結構です)
今のままで、良いんじゃないでしょうか〜
(*゜▽゜)アッ!!、フェースマーク入れてみて下さぁ〜い
しつこい!って?(*^m^*)ププッ

(引用終わり)

僕のコメントは、ご本人宛に送ったのであえて載せない。ぴよさん、ご希望のアルバムを
送りますので、届く住所を教えて下さい(お仕事場等でも結構です)。


さて今日は、風邪で体調が悪いので、前ふりはこのくらいで本題に入らせてもらう
(本当は、休刊させてもらおうとも思ったのだが、12日と26日はメルマを出せそうに
ないし、19日も無理かも知れぬので)。多分27日、USJで順番待ちで、寒風の中
立ちづめだったのが効いたのだろう(苦笑)。

この間、飯島真理さんのベストアルバムを買った。5月7日のライヴで(僕のHP

http://www.helio-trope.com/

の、「ライヴ速報」を乞うご高覧)、彼女の曲を1曲やる予定なので(曲目は、
ネタばれになるので秘密!)。

実は真理さんについては、想い出がある(もちろん彼女に、会った事があるとか
そういうのではない(笑))。

僕は大学の3回生の頃、カシオペアやスクエアや高中正義さんとかのコピーバンド
(要するにフュージョンバンド)をやる一方で、何とレベッカと飯島真理さん(!)の
コピーバンドをやっていた(ちなみにこの頃は、キーボードをやっていた)。

このバンドでは、"My Best Friend" と、"Secret Time" という、いずれも彼女の
デビューアルバム "Rose(ロゼ)" からの曲をやった。僕もこのアルバムはとても
好きで、今回また買ってしまったくらいだ。特に後者は、コードがフュージョンぽくて
すごく好きだし(真理さんもこの曲を作った頃、フュージョンに傾倒していたらしい)、
シンセサイザーのソロも弾かせてもらえたし(原曲ではギターソロだが、そのバンドの
ギタリストがコテコテのロッカーだったので、「こんなの弾けん!」と、僕に譲って
くれた)、今でも忘れられない。今は、もう何年も鍵盤のトレーニングを放棄して
いるので、当然弾けないだろうが(苦笑)。

ベストアルバム( "GOLD MARI IIJIMA Best Takes" )に話を戻そう。このアルバムを
聴いていて思うのは、「真理さんって意外と声もいいし、歌も上手かったんだな」と
いう事だ。彼女がクラシックピアノをやっていて、音大のピアノ科にいたのは有名な
話だが、きっとヴォーカルのトレーニングも、デビュー前からずっと積んでいたのだろう。

故人の悪口は余り言いたくはないのだが、どうしても想い出してしまうので書こう。
松原みきさんの「真夜中のドア」を、ボサカヴァーしたくて彼女のベストアルバムを
買ったのだが、どうも彼女のヴォーカルが、余り上手いと思えなかった。それに加えて、
高校生の頃の僕は、彼女にすごく垢抜けしたイメージを抱いていたのだが、自分がそれだけ
洗練されてきたのか、今彼女を聴いてみると、歌い方が実に野暮ったい。ヒット曲は
何とか聴けるが、それ以外は...、である(これでみきさんファンの読者さんが、
何人か減るかも(苦笑))。

どうも話がそれる。真理さんに話を戻そう。「セシールの雨傘」とか、すごくいい曲だと
いう事を発見してしまった。。アレンジはいま聴いても、全然古さを感じさせないし
(やはり、清水信之さんは大した才能だ)、曲もいいし(真理さん自身のペンに
なるものだ)、何と言っても松本隆さんの詞がいいので、一部引用する(無断ですけど、
宣伝になりますし許してくれますよね、ヴィクターさん?)。

♪花柄の傘はあの頃と同じ
 寄り添う影がぼくじゃないだけ
 新しい彼は優しそうだね
 少し安心したよ

とか、

♪地下鉄に降りる階段の手前
 君は一瞬振り返ったね 
 そして泣きそうに微笑みながら
 傘をたたんで消えた

とか、お互い好きなまま別れた事がよく分かり、本当に泣けてくる。


さてこのあたりまでは、どっちかと言えば前ふりだ。

飯島真理さんと言えば、僕と同世代の方なら思い出すのが、「超時空要塞マクロス」
(以下単に「マクロス」)という劇場用アニメだろう。

ここでマクロスとはどういう話なのか、簡単に説明しておこう。

基本的にスペースオペラなのだが、善玉(マクロス)と悪玉(ゼントラーディ軍)がいる。
ヒーローとヒロイン、そしてヒロインのライヴァルは、当然善玉の方だ。

ヒーローは一条 輝(いちじょう ひかる)、戦闘機のパイロットだ。パイロットとしての
腕はいいが、人間としてはまだ未熟な、向こう見ずな青年だ。

ヒロインは早瀬未沙、彼の上官(パイロットではなく地上勤務)だ。最初は思慮のない彼を
もてあましてケンカばかりしていたが、だんだん惹かれ合い、そして結ばれる事になる。

ヒロインのライヴァルはリン・ミンメイ、マクロスで大人気のアイドル歌手だ。
ふとした事からヒーローに出逢いデートを重ねるが、ヒーローが彼女の事を
ただの憧れだったと気付くに至って、破局を迎える。

マクロスと言えば、「愛・おぼえていますか」がヒット曲で余りにも有名だが、
僕はエンディングテーマの、「天使の絵の具」の方が好きだ。曲は美しいし、
アレンジもノリがよくて実にいいのだが(この曲も清水信行さんのアレンジで、
コーラスはEPOさんという、一世を風靡したサウンドだ)、この曲についてはもう一つ
思い入れがある。

映画のシーンの話をしよう。今でも覚えているが、「愛・おぼえていますか」という歌が
最終兵器になり、善玉が悪玉に打ち勝って、そしてミンメイが輝を失って全てが
終わった後、ミンメイはマクロスの中で、一人でステージ衣装で立っている。

彼女の足が、クローズアップされる。片足のつま先で、彼女が「ワン、トゥー、スリー、
フォー、ワン、トゥー、スリー、フォー、...」とリズムを取り始める。そして、
「天使の絵の具」が始まるのだ。

この曲には、こんな詞がある。

♪出会った頃は 宇宙(そら)にさえ憧れた
 私をいつでも守ってた
 愛に気づかず

ここを聴くたびに、僕にはミンメイが、輝の気持ちを代弁しているように
思えてならないのだ。「私をいつでも守ってた愛」とは、まさに彼にとっての
未沙の事だろう。


さて歌が兵器、それも最終兵器になるというアイデアは、僕が知る限りマクロスに
独特のものだ。

そしてそれを思うたび、僕は李香蘭の事を、想い出さずにはいられない
(これは僕が知る限り、まだ誰も言っていない事だ!)。



やっとここまでこぎ着けたので、今回はこのあたりで。次回は早くて19日、
遅くて来月2日。お楽しみに。



最後まで読んでくれて、本当に有難う。ご意見、ご感想、ご質問等は

hide@helio-trope.com

までどうぞ。「こんな話が聞きたい」というリクエストも大歓迎だ。
(ここで紹介させてもらう事が有るので、それを希望されない方は
乞うご明記)


それとこのメルマのバックナンバーが、僕のHPで読めるので、

http://www.helio-trope.com/

の、「メールマガジンバックナンバー」を乞うご高覧。デハマタ。