/*
      歌う医学博士・Hideが行く
                      */

********************************************
  Vol.8 上医は国を癒す

********************************************

こんにちは。Hideです。

まずは今回は応援メッセージは無いので(僕のメールアドレス

hide@helio-trope.com

までお待ちしておりますゾ)、お詫びです。僕のライヴ速報、写真が重たくて
すみませんでした。しびれを切らしてスキップされた方、軽くしときましたので、
僕のHP

http://heliotrope.s9.xrea.com/

の、「ライヴ速報」、どうか今一度ご高覧下さい。

お次はお詫びと訂正だ。但しそこからいきなり本題になだれ込むので悪しからず。

一つ目は、国と自治体の借金は『520兆円』と書いたが、これは実は古い数字だ
(97年である。このときは健康保険のサラリーマン本人自己負担2割化という
悪法が通ってしまった)。作家の猪瀬直樹さんや、衆議院議員で徳洲会理事長の
徳田虎雄さんによると、今や借金は700兆円近くになっているらしい。不勉強で
すみません。

しかしこれは僕が前号で書いた通り、やはり毎年50兆円くらいの割合で増えて
いるという事で、非常に残念でかつ嘆かわしい事である。徳田さんによると、政府は
47兆円しか税収が無いのに81兆円の予算を組んでいるそうだ。一体全体何を
考えているのかと言いたくなる(僕は与党には投票していないから、こう言う資格が
有る)。

ちなみに徳田虎雄という人は、いろいろ言われてはいるがやはり立派な人だ。
その事は本筋では無いのでここでは述べないが、以下の参考図書を紹介しておく。

贈り物をもらわない医者 徳田虎雄著 光文社
明日はいい日だ(上・下)道出版 
生命だけは平等だ(上・下)道出版

そして二つ目の訂正が、今日の本題だ。

前回、来年4月からの健康保険のサラリーマン本人自己負担3割化(以下単に
『三割負担』)が、「現在参議院で審議中だが、多分もう通過は止めようが
無いだろう」と書いたのを覚えていらっしゃるだろうか。

ところが7月5日の「大阪保険医新聞」によると、幸いなことにそうでは無さそう
なのである。同紙ではいくつか理由を挙げているが、要するに参議院の
厚生労働委員会では、与野党僅差でかつ野党は反対で結束しているので、
与党医系議員などの動向が大きな影響を持つのが最大の理由のようだ。

だから同紙では、与党医系議員や大阪選出の参議院厚生労働委員、また日本医師会長
へのFAXでの要請を呼びかけている。

僕もこれには大賛成だ。この悪法が通ると、僕らが仕事がしにくくなるばかりか、
患者さん、そして患者さんになり得る全ての方々のの生命と健康が危機にさらされ
かねないのは、前号で言った通りだ(前号を削除してしまった方は、

http://heliotrope.s9.xrea.com/

の、「メールマガジンバックナンバー」のVol.7 を乞うご高覧)。

そういうわけで、午前の診療は忙しかったが(おなかのエコーが1人、胃カメラが
3人もあった。診察も数人あった)、合間をぬって日本医師会長と、16人の議員に
原稿を書いて、FAXを送った。

このメルマをお読みの、医療も含めたこの国の将来を憂える皆さん。もし宜しければ
あなたもFAXを送って下さい。書き込み式の原稿用紙と議員等のFAXナンバーは、僕に
お問い合わせ頂いてもいいし(

http://heliotrope.s9.xrea.com/

の、「新譜情報」のところに僕の住所が有りますので、あなたの本名と住所を
書いて、十分な額の返信用切手を貼った返信用封筒を送って下さい)、

それがおいやなら、大阪府保険医協会(〒556−0021大阪市浪速区幸町1丁目
2−33、電話06−6568−7721、FAX06−6558−2389)まで
お問い合わせ頂いてもいい。多分喜んで送ってくれるだろう。

僕は議員用の用紙の「私の一言」欄には、国家は何のためにあるのかと言えば、
それは、『国民の生命や健康、財産を守るため』である事、そしてそういうわけで、
今回の改悪は本末転倒である事を書いた。

そして日本医師会長用の用紙のそこにはこう書いた。これをもって今回の結びと
したい。

「中国のことわざにはこう有ります。

『下医は病を癒し、
 中医は人を癒し、そして、
 上医は国を癒す』と。

今国が、先生の御高診を待っております。」

(御高診:医者が他の医者の診断を持ち上げて言う言葉)


最後まで読んでくれて、本当に有難う。ご意見、ご感想等は

hide@helio-trope.com

までどうぞ。「こんな話が聞きたい」というリクエストも大歓迎だ。デワマタ。